いやぁ、年明けそうそうから忙しい毎日を送らせて頂いておりありがとうございます。
今日は、前には進むがバックさせる時に異常な重さを感じるのでそれのチェックも兼ねて…
ホントはリアキャリパーのオーバーホールとキャブ交換で入庫だったのですがとりあえず気になったので気になった場所を先に片付けようと思い細かく見ていったら…
変形してガタガタ
もちろん部品交換ですが重い原因はキャリパーのような感じ
オーナー様に相談した結果全てその辺は治して欲しいということでしたので
つい先日のブログでも書きましたが、レースはこのような感じで中グリを溶接してやると叩き出さなくても
こんな感じですこっと引っ張り上げて外せます。
その後は
ドライの状態でベアリングとディスタンスカラーを組み込みエンドプレイのチェック
ガタが多い場合は、ディスタンスカラーを短い物と交換もしくは規定値内に収まるように旋盤加工
逆の場合は専用のシムで調整もしくは新規でばっちりのものを旋盤で制作するといった具合です。
今回は規定値内に収まっていましたので洗浄して他の不具合がない事を再度確認して
タイヤを組み込んでホイールは終了
今回のタイプのベアリングに関しては99年までのハーレーの話で00年からはシールドベアリングを使っているので作業内容としては全く異なりますのでご注意ください。
旧車のスターハブなども全く整備内容が違うのでその辺の話はまたの機会ということでw
キャリパーも左右とも全分解してピストン周りとかシールのチェックなど一式行って、ブレーキラインの中のつまり等がないかも一通りチェックさせていただいて
スルスルっとなんの負荷もなく動くようになりました。
欲を言えばフロントフォークのオーバーホールも行ったほうが良さそうですがシールの漏れもないのでその項目は漏れが出てからか車検の際にでもという形で。
余談ですが、ハーレーというとすぐにエンジンとかミッションに目がいきがちですが各部シャシに関してもしっかりと気を配ってやると修理しないといけないような車両が非常に多い昨今
例えば先日のスイングアームベアリングやホイールシール
ステムベアリングもみおとされている車両は多いですね、特にロングフォークやスプリンガーソフテイル
ホイールシールに関しては内部のグリスの飛び散りや外部からの水の侵入を抑えるために非常に大切な物です。
ここがイカれると、駐車時車体は再度スタンドで左に車体がかたむいた状態になりますよね?
その際雨水等が混入し左側が低くなっているのでそちら側に水気がたまりベアリングが錆びて大変な事になります。
実際に過去に高速道路で走行中フロントのホイールベアリングが粉砕したファットボーイが修理に入ったこともあります。
他県からツーリング途中の方でしたが幸い大事には至らなかったのでバイクの修理だけですみましたが、万が一を考えると恐ろしいですね。
ということで、愛車のシャシの整備も一度ご検討くださいませ。