今日は昨日の続きで
朝からパンヘッド1964のテストラン
パワーニードルの調整があるのでエアクリーナーは外して走行しながら調整していきます。
エアクリーナーついているとかなり指が入りにくいので外したほうがやりやすいです。
基本の位置を拾い出してしまえば、後でエアクリーナーケースやフィルター装着しても微調整ですみますので。
リンカートキャブレターは旧車との相性は抜群だとオイラは思います。
しっかり組み付けて調整してやれば始動も良好だしボア系が小さいのでノーマル単発装着でモアパワーとなると望めないですが、スルスルトコトコ走っていく気持ちよさと燃費の良さなど旧車の特性と言うかフィーリングを非常に表に出してくれるキャブレターだと感じますね。
市場にM74系などは数多く出ていますが中にはガタガタなものや他のリンカートとのパーツがごちゃまぜのものも多いのでポン付けで調子が出るとは言い切れないのが現状ですが...
店に戻り
ご依頼事項であったオイル交換
エンジンもミッションも皆さんに好評いただいているEPLオイルを使用します。
ミッションオイルを抜くと...
めちゃめちゃ量が少ない...
赤色はオメガオイルですかね?
この赤いの入ってる旧車率高いような気がします。

その後エンジンもミッションもEPLオイルに交換
エンジンオイルは鉱物のシングル50にPL500を添加
ミッションオイルは当店オリジナルでEPLに製作していただいている75W-90相当の粘度で極圧性を高める内容で調整していただいているものです。
回せば回すほど、乗れば乗るほど負荷を減らす方向で馴染んで作用していきますので空冷の大排気量車両などどんどんスムースになっていくさまが体感できるかと思います。
洗浄効果もかなり強いのでエンジン内部に溜まったスラッジをかなり取り除いてくれます。
初回のオイル交換時などはかなり汚れが混ざり真っ黒になるので早めの2000キロから3000キロぐらいでの交換が望ましいです。
そんな中お客さんから一本の電話が…
「知り合いが近くでアクセルワイヤー切れちゃったみたいでなんとか対処できませんか?」
とのこと
聞くとキャブが
ミクニのVMキャブレター...

おいおい…うち使わないしそんなケーブル正直手元にないぞ..‥(¯―¯٥)
まぁ引ければいいしそこは腕の見せ所?
なんで頭悩ませて
被服はそのまま使って中のインナーワイヤーだけを適当なケーブルから流用すればいいんじゃないか?
ということで長さの合うものというか長いものを探してスロットル側は加工せずキャブレター側は長さを合わせてカットし先端をスライドピストンに引っ掛けれるようカシメを使って加工
数十分でなんとか対策完了(≧∇≦)b
その後、オーナー様から無事に目的通りスケジュール遂行できたとわざわざメールをいただきまして安心しました。
その後15時以降に1964納車可能と事前連絡してしまっていたので、慌てて作業の続き
オイル類も入れ替えて、フロントホイールハブキャップ装着
その後は再度テストラン

エアクリカバーつけての最終調整も兼ねて低速から加速や低速巡航などなどをくりかえし

無事完成

その後オーナー様もご来店
ホット、コールドでの始動方法などを一通りお話し、その後はオーナー様自身に始動していただきそ近所をぐるっと乗っていただきましてご満足していただけた模様。

今回は
ドライブラインの交換やドライブ周りで交換できるガスケットやシール類総交換しサンダンスパーツにアップデート
点火周りの見直し調整とリンカートとインテークの分解整備など一式
非常に手間暇かかる部分で神経も使う箇所ですが、調子の良くなった車両で喜ばれているお客様を見るとやったかいがありますね!
作業中は正直何度も分解したりやり直ししたりとかも多い手間かかるのが旧車ではありますが...
当店はヴィンテージ専門店ではありません。旧車からTCキャブ車まで幅広く作業させていただいていますので、サイドバルブ、ナックルヘッド、パンヘッド、ショベルヘッド、アイアンスポーツ、エボリューション、ツインカム、チョッパーなどでお困りの際はお気軽にご相談ください。
ときに非常に高額な車両を扱ったりもするので敷居が高いとか思われちゃったりするみたいですがそんなこともありません。
オイル交換、タイヤ交換、車検など普通にバイク屋ですのでお気軽にお立ち寄りくださいませm(_ _)m
クラブスタイル

ハイテックチョッパー

ヴィンテージ

チョッパー

カフェレーサー

など整備やカスタム製作のバリエーションの豊富さもうちの店の特徴ですから。
お客さんの思いを具現化する仕事だと思っております。