1978FXS
業者様からの整備依頼でお預かりしていた車両ですが新規輸入審査もおり部品も届いたのでとりあえず配線ハーネス一新は検査後に行うとして二次エア吸いまくりだったキャブ周りを組み上げ
前期ヘッドに後期マニホールドがついてバンドシールでクランプされたので手持ちストックから前期マニホールドに変更
前期マニホールド洗浄研磨して一新
何がどう違うのかというと
コレが前期で段付きになってます
で
ドス黒く汚れている方が後期
段がなくなって外周をバンドタイプのシールで固定するタイプです
インテークバンドも種類によって装着する向きをあっち向けたりこっち向けたりしながらフィンと喧嘩しない装着できる方向角度を探し出します
今回のバンドは左側から締めたりできるよう組もうとすると上側に締め込み部を持ってきても下側に持ってきてもフィンにぶつかってマニホールドの位置がズレちゃうので下側前向きが一番どこにも干渉せず逃げれました。
キャブレターの種類でどうしても干渉してしまうようなバンドもあるのでその場合は他の種類のバンド使ったりして肝の部分だけに装着はシビアに行うと二次エア吸いにくいですよ
ショベルや社外パンヘッドなどのY型ポートより純正パンヘッドまでのT型ポートのほうが吸い込み効率は絶対悪いですが、装着に悩むことは少ないですね
エキゾーストは基本的にショベルは排気漏れしやすいので酷い場合はアフターファイアーなどの原因にもなりますしパシパシ不快な音もするのでスワンボンドでエキゾーストポート部分はシーリングします
パシパシ音もなく非常に安定して良い感じですよね
その後電装系も車検に備えてチェック
…
コレ
発電全くしてないじゃん…(¯―¯٥)
オーナー様に連絡してその旨を伝え快く追加作業のご快諾
『よろしく〜』
と快諾されるとやはり気持ちよいですね
一応念の為プラグ部分の清掃もしましたがやっぱりダメなのでパーツオーダーして届き次第作業できるよう分解して準備しておきます
しかし次の難関…
スプロケットシャフトナットコンペに食い込んでるし全く歯が立たず…
ボルト頭の変形も酷いし…
とりあえず悩んでいても仕方ないので最悪の事態も想定してオーナーさんにその旨を伝えて用途に応じて揃えてあるインパクト群に頑張ってもらいました
なんとか外すも、コンペからナットが取れない…(T_T)
プラハンで太刀打ちできず
特大プラハンで対応するも…
コンペのダイアフラムがバラけるという。。。
マジか(笑)
せっかくなので分解したところを見たことない人もいると思うのでこういう感じになっておりますよ〜
超絶にきついダイアフラムが数枚入っていて急激なスロットルのオンオフの負荷を動力に伝える際クッション的役割で力を逃がすようになってるんです。
スプロケットシャフトスプラインも完全にくっついていてびくともしません…
たまにこういう車両ありますが今回のは完全に一体化してる感じでホントびくともしない
インナープライマリー外してから戦いますかね
クラッチハブスタッドも洗浄してみてあんまり段がひどいようなら交換ですね
充電系トラブルからの作業ですがこんな酷いとある意味分解するきっかけとして良かったのではないでしょうかね?
普通の整備だと基本的にプライマリーチェーンの張りをインスペクションカバーから点検調整するだけなので
バイクだらけの店内なので作業スペース確保もしんどいです
デカイ体でこのスペースで作業(笑)
定休日明けに各部修正したりとかの作業進めたいと思います。