今日の午前中は先日ご予約頂いたVL(VC)のリアタイヤパンク修理
Vintageの車両を触らせていただくたびに感じることですが作りが非常に丁寧なんですよね
今から90年ぐらい前によくここまでの精度で作ってるなとか感心させられる部分が多くて勉強になることも多いです
自分達プロとして飯食っていても、各年代のどのバイクでも触ったことがあると言う訳ではありませんが、日頃から当店の作業信頼してくださり色々とオーナー様と話をしながらそういった希少な車両の作業を進めさせていただける環境に感謝m(__)m
こんなこと書くと
『え? 専門でしょ? 触ったことないとか書いちゃっていいの?』
と思う方もいらっしゃるかと思います。
大まかな構造などは専門的に勉強もしてきておりますし、お客様の物を整備しても良いという国家資格なども有しています。
色々な物を修理したり作ったりもしてきたのでハイテクなものではない限りはモデファイや修理は可能だとも思っていますが触ったことない車両は実際に触ったことないんでね(笑)
まぁ、そういう性格なんです(^o^;)
今回のチューブ交換だけでも色々と自分にとっては新しい発見も多く楽しい作業でした(^o^)
アクスルなどは途中まで中空でハブスプラインにグリスが届けられるようにナットエンドにグリスニップスがついてます。
こういう部分の細かい仕様などホント勉強になる
メーターなどのクラシカルなデザインはなにか作るときに思いっきりインスパイアできそう
タンクキャップバングにちょっとした問題があるみたいなのでそれらの対処などなにかいいこと思いつかないか考えてきますね
いつも当店をご利用頂きありがとうございます
(*^_^*)
エンジン修理中のナックル
元々のモデファイが中々手強く修理の方向性を掴みにくいものでしたが何とか改善の方向を導き出せたので進めていけれる場所に鎮座
問題だらけだったヘッドですが、改善ヘッドワークは終わっております。
こちらのFLSTSもトップエンドの分解点検と必要箇所のリペア
季節的に雨が降っても作業できる様な環境設定してますので入庫制限かけていますがご理解よろしくお願いします
1978FXSもエンジン始動
はっきり言ってハーレーのリペアは始動してからが本番です
もともとついていたキャブレターをリペアキットでパッキン類はすべて交換し洗浄したのですがジェッティングがいまいちだったのでまずはそれの基本セットアップ
その後始動してアイドルさせながらエンジン温度を上げていき
スロットルの付きやアイドリングへの戻りなど色々と
『普通』
になるように基本セッティングから感覚寄りへと微調整していきます。
走行して風が当たっているわけではないのであまり続けているとヒートしちゃいますので風を当てながら
そんなこんな微調整していると
キャブに接続されたホースのクランプ部分からじわっとガソリンが滲んできます
バンドを締めても滲みは変わらず、バンドクランプ部のホースを切って再度締めても変わらない…
なにか原因があるのは間違いないので探ってみてもホースにも異変はないし…
圧入されてるフィッティングも見るからに真鍮製の新品に交換されています
しかしそれぐらいしか原因も無い気もするぐらい他は見たのでフィッティングを外してみたら…
タケノコが刺さっている部分の脇から流れ出ていました(^o^;)
なので新品に交換して
無事解消
修理していて思い返すと昨今は交換されている部分を疑ったほうが早い気がする…
いくら新品部品でも取り付け方などによって元の部品よりも重大なトラブルを招くことも多く、初めて入庫する車両整備の際は手が入っていたり、交換されている部分などからチェックしていったほうが仕事が早いかもしれないという時代になってきたのかもしれませんね
些細な部分だっただけに全然疑ってなかったし、勉強になりました(^o^;)
引き続きがんばります