月曜作業集中日
とりあえずショベルホワイトチョッパー
ケースを閉じたらケース搭載まで一気に進めたいところ
テーパーフィッテイング系のパーツ類もシーリングし直しながら組み付け
ブローバイのラインの要らない穴などもロウ(真鍮)で塞ぎ
カムシャフトは交換するのでアタリなどの関係も考慮してカムギアは元の物に交換
キーとかで位置が決まっているものではないのでカムシャフトチューニングツールでスタンダードのギア位置で組み込み
カムシャフトは人気のストリート用のものをチョイス
もちろんケース側のベアリング類は新品交換済み
カムギアシャフトシール
こちらは結構漏れやすい部分ですので少しでも永く耐えてもらうようにアーバープレスでまっすぐインストール
車載だと径の合うもので打ち込んでいくのですが、斜めに入りやすく、やはり漏れやすいのでしっかりと交換したい場合はギアケース単品で交換したい所ですね
その後ガスケット組んでトルクで締めた後にエンドプレイを計測し
腰下組み上げ完了
オイルを送り込んで圧送しながら作動も確認しておきます。
目で確認できるところは一つ一つ確認
ヘッドへ流れるラインにもオイルがきっちり回ってきてます。
タペットブロックラインへも
ちゃんと回ってきてますね
で
車体に搭載
ここまで来れば
79が終わって待機中の77とほぼ同じ状態のところまで来ましたね
こちらの1950も
アドバンスケーブルもトリプルの前側というすげー場所を通ってるので直しておかないといけませんね。
ここはついでに進めれそうなので一度デスビから抜き取って直しておきます。
が
フォークボトムの漏れも確認しても滲んでもいないので組んでいこうとすると…
ボトムケースのフェンダーのネジ穴が一箇所舐めっぱなしで中の奥の方でボルトは折れて残りっぱなし
そのまま見て見ぬふりもできないのでリコイル修理ですが、奥のボルトは抜き取らないとやっぱり奥歯になにか挟まったようなモヤモヤした気分のままになります
っていうか
ドリリングを試みた形跡などもあるので元の作業者の人も手をかけたなら最後までやって欲しいものです…
エキストラクターとかではびくともしなかったので慎重に奥を削り込んでいき最後は割って除去
でリコイル用の下穴を開けてから
処理してそっちは完了
ですが
フェンダーに普通はブレーキケーブル下部のパイプがクランプされているものがフリーになってるので確認するとそっちもボルトが折れっぱなし
しかもタッピングビスっぽいので無理やりぶち込んだのかな?
何しても錆びてフェンダーと一体化して取れないのでセンターがズレないようにドリリング
クランプをSUS材で新規制作して
装着完了
旧車ってパッと見の雰囲気で取引されたりしてることが多いですが、整備をちゃんとやろうとすると
「ネジがバカ」
「欠品パーツそのまま」
「ヒビ割れ」
「間違ったまま装着されたパーツ」
など色々と弊害ばかり出てきて進まないのが多いんです。
オートバイはやはり命を乗せて走る物
純正純正純正純正…
とかに振り回されすぎず
まずは
「ちゃんとした所にちゃんとしたものが納まってること」
「壊れているものはリプロもしくは純正良品に交換」
それらありきからのスタートで走らせていかないと長く乗れないし、何より安全性にかけるということは心の片隅にでも置いておくと良いと思います(*^^*)
こだわりの強い方が旧車乗っている方には多いです。
自分も愛車のパーツとかには拘りたい方なので、個人的見解で言えばとりあえずは、きちんと修理した上、長い目でマッチングした良品を探して育てていくという事を楽しみながらっていくパターンをおすすめします。
当店は処分の依頼をいただかない限り、しれっとパクることなくコンプリート販売車以外の外したパーツはすべてお返ししていく流れです(*^^*)
ホワイトショベルチョッパーのパーツたちも一区切りで返却パーツをまとめておきます。
引き取りの際処分を依頼されれば処分しますのでその際はお気軽にお申し付けください。
外したパーツは置き場所の関係もありますので最長でも2週間以内ぐらいには引き取りをお願いします。
それ以降はオーナー様に再確認の上、着払い発送もしくは処分という方向で進めますのでご理解の程よろしくお願い致します。
なぜこう言うことを書くことになるのか…
やはりSNSや巷の噂で
「どこどこのショップへ出したら部品パクられた」
「預けてるはずなのに、いざ取りに行ったら無いと言われた」
とかをよく耳にします。
そんなわけで
当店ではお客様に安心して仕事を依頼していただけるようあえて書かせていただいております
m(_ _)m